高麗人参の加工法による分類
高麗人参は加工法での分類
高麗人は、加工法により、水参、生干、人参、白参、赤参などに分類されています。
水参(すいじん・生人参)
畑から取り出したままの高麗人参、これは保存が利かないもので夏場などは、数日で商品価値がなくなります。 主に家庭で日常生活の中で用いられています。利用法には、生人参をスライスし、蜂蜜などをつけて3、4片を食前に食べています。
利用法としては、労働によるストレスで生じる、胃の緊張を蜂蜜で和らげ、人参によって消化吸収の促進に役立てるものです。 お酒を飲む前に人参を3、4片お粥にすすると、悪酔いが防げます。 長期の保存用として、蜂蜜漬けや、アルコールに漬ければ、薬用酒になります。
生干人参(しょうぼしにんじん)
生人参をよく水洗いして皮をはがさずそのまま乾燥したもの。 漢方や製薬会社などで利用されます。
白参(はくじん)
生人参を水洗いし、竹べらで薄皮をはがし、乾燥したもの。 白色なので、この名前がついています。 皮をむくのは6年根のような太いものを天日で乾燥させ、中から腐ることがおおいため、それを防ぐために完全に乾燥させます。
欠点として、サポニンの種類や量が内側になるほどすくなくなるので、剥ぎ取られた皮のほうに人参サポニンの量が多く、薬効成分が落ちることになります。
赤参(こうじん)
よく水洗いし、外皮をはがさずそのまま水蒸気で蒸して乾燥させます。 外見的には赤褐色で堅く、サポニンの組成やバランスがよく、品質の良い人参です。 水分の吸収率が低いので、べとつかずカビや虫がつきにくい特徴があります。
「神農本草経」にある高麗人参のはたらきは、
「五臓を補い、精神を安んじ、魂魄を定め、驚悸を止め、邪気を除き、目を明らかにし、心を開き、智を益す」と、ありますます。
その後の臨床実験から、高麗人参には、人参七効説という、7つ効能があることが示されています。